海外旅行いってますか!!
今回、修学旅行以来の海外に行ってきたので受刑者がなぜ海外を目指したのか紹介したいと思います。
- そもそも前科あるのに海外行けるの??
- 海外に行きたかった理由
- どこの国に行ったの??
- 海外で得たこと
そもそも前科あるのに海外行けるの??
これは普通の人は行けるでしょ!と思う人と、犯罪歴あったらいけないでしょと思う人半々ぐらいではないでしょうか。
では正解はどちらなのか。
正解はどっちもです。
私が行った経験だと
- ビザ必要なし
- アライバルビザ
- eVISA
- しっかりビザ
この4つに分けられます。
ビザ必要なし
これは韓国やタイ、台湾などほとんどの国があてはまります。
ビザが全く必要のない国だとパスポートだけで渡航できるので犯罪歴がばれることはありません。
入国する際に指紋など取られる場合もありますが基本的に日本人は速攻で入国できます。
東南アジアやヨーロッパのほとんどがこちらに含まれるので基本的には海外旅行が楽しめるということです!
アライバルビザ
上の国の様にビザがいらないのがベストですが簡単なビザが必要な国もあります。
インド・カンボジア・インドネシア・バングラデシュ等
こちらは次に紹介するeVISAがある国に多く採用されているものです。
(もちろんeVISAだけの国もあります)
現地の空港に到着してから空港内で申請するビザの事です。
「ビザが必要国には行けない」
これは刑務所内の受刑者の常識になっています。アメリカには二度といけない。理由はVISAが必要だから。
でもこのアライバルビザだけは例外です。
現地で申請するので日本のデータを調べたりする時間がありません。
なのでアライバルビザは元受刑者でも行けるんです。
私はインドでこのアライバルビザを使って入国しました。
確かに空港での手続きは時間を取られますが確実に入国できる方法になるのでその為だったら仕方ないと思って諦めました。
実際は普通の入国審査プラス15分ぐらいで入国できました。
ほとんどの国でだいたい5000円ぐらいかかりますが、行きたい国に入国するためなら安いでしょう!
一般の人なら事前に申請できるeVISAのほうがスムーズに入国出来て料金も安いのでお勧めかもしれません。
eVISA
パキスタン・オーストラリア等
上記アライバルビザの国にもありますが事前にネットで申請するビザです。
これは受刑者は通過しないと思います。
理由としては以下です
- 1事前に申請してから結果まで時間があるので日本のデータベースで調べていそうだから
- 2犯罪歴の欄があるので調べていそう
などです。
実際に申請したことがないのでわかりませんが、おそらくだめだと思います。
緩い国なら何年か真面目に過ごしていて、無犯罪証明というのを一緒に出すとよいところもあるようですが謎です。
今度絶対に行きたいと思わないであろう国にeVISAを申請してみようと思います。
(ビザの申請や却下の記録は相手の国に残るので一度不許可になると、許可になりずらいそうなので
まずは絶対に行かない国で試してみましょう!)
オーストラリアなどはVISAではありませんが、似ているものを提出します。アメリカのeSTAのようなもので簡易的なVISAだそうです。ただこちらにも犯罪歴の欄はありますし、アメリカやオーストラリアは犯罪者の指紋データの共有もしているらしいのでVISAが下りたとしても空港で犯罪歴にうそをついたということで強制送還になる可能性もあります。
ですのでみなさんはとりあえずこういった国は避けましょう。
しっかりVISA
これは日本人にはほとんど関係のない話です。
(日本のパスポートが最強な理由はVISAが必要な国がほとんどないからです。)
中国が最近はVISAが必要になりましたが、コロナ前まではVISAなしで渡航できました。
もしかしたらそのうちこの制限は解除されるかもしれませんね。
これは日本にある○○大使館に申請をしてもらうVISAで手続きが結構面倒らしいです。
私は10年後にアメリカに行くときに使うと思います。(笑)
海外に行きたかった理由
私は捕まるまで小学生の時に行ったタイ、修学旅行の韓国が海外旅行経験でした。
漠然と海外での生活や、日本以外の文化に触れてみたいと思っていた思います。
しかし大学生のころは人生初の彼女ができて幸せだったこともあり他の事に目が向きませんでした。
時が過ぎ大学4年で捕まったことで私は外の世界から隔離されました。
そんな時に私が思ったことが
「時間を無駄にしている。外に出たら好きなことをしよう。挑戦しよう。後悔する人生にはしたくない」
でした。
刑務所内で見たテレビで一番楽しみだったのが海外の生活を紹介するようなものでした。
そのなかで色々な文化や日本人とは全く違った生き方をした人々に感化されてしまったんです。
同じような番組は外にいるときに見ていましたが、刑務所で自分の人生を考え始めたことによって本当にやりたいことに気づけました。
死ぬまでにエベレストが見たい、スイスに行きたい、アメリカ横断したい、アマゾン川を見たい、etc本当に色々経験してみたいことがありました。
ただ実際にはもっといろいろなことを感じはまってしまいました。
どこの国に行ったの??
- タイ
- フィリピン
- インド
タイ
小学生の時に行って、そこまで楽しくなかったのでそこまできたしていきませんでした。
でもめっちゃ楽しかったです
出所後に仲良くなった友達と行きましたが、そもそも自分の知らないこと、場所に挑戦するわくわく感や未知の場所で何を経験するのかという期待感でテンションは高かったです。
タイでは
- 初めてのクラブ
- ごはん
- リゾート
- 合法になったあれ
色々な楽しみ方をしました。
観光大国なだけあって町中の人も観光客慣れしていて話しかけやすいし、治安もいいご飯はどこで食べてもおいしいと最高の国でした。
韓国台湾以外の国に行ったことない人にもおすすめです。
フィリピン
受刑者でフィリピン人がいたこと、距離が近いので短い休みでも行きやすかったので行きました。
食事は微妙でしたがセブ島方面が本当に最高でした。
みんな笑顔で挨拶してくれて、子供たちとも仲良くなって一緒に遊びました。
(不思議とその時は幸せで、犯罪をしたい気はおきませんでした)
遊んだ後に一人の子供がお菓子買ってっと言ってきましたが、他の子が怒ってやめなさいって注意してました。それをみてマニラの子供よりも素直だなと感じましたね。
そして何より自然が最高すぎます。
フィリピンは国民性が素晴らしく、一緒にいるだけで幸せを分けてくれるような人ばかりです。
治安を心配する人もいますが、まったく問題ありません。
私はスラム街(スモーキーマウンテン、ハッピーランド)にも行きましたが、みんな普通に良い人ばかりです。最後はお邪魔したお礼に少しお菓子を買ってあげました(笑)
マニラのスラム街は観光地化しているのでみんなお金や食べ物をねだってきます。(笑)
フィリピンの人たちには幸せを分けてもらった気がします。
インド
普通の海外旅行では体験できないことが経験できたと思います。
他の国では客引きは普通に声かけてくるだけですが、インドは人をだましてでも金をとろうとしてきます。
私は日本に住んでいたというインド人に話しかけられ飲みに行こうと言われたので近くの店に飲みに行きました。
その時、私の旅のプランをやめて自分が紹介するプランにしたほうがいいと言われました。
その金額が9万円。断りましたがそのために声をかけてきたことがわかって悲しくなりました。
最後の日も一緒に観光しようと言ってきたインド人にご飯を食べて仲良くなったと思ったら、日本の服とかを送ってくれ、日本人を信じてるからなと言われました。
インド人は本当に自分勝手な人の割合がアジアの中でも高いなと感じました。フィリピンやタイはみんな笑顔で挨拶していた印象ですが、インドはニヤニヤして見られていた印象です。
もちろん親切で素晴らしい人もいました。熱中症で電車で寝込んでいたらおばあちゃんが大丈夫?と心配してくれ寝てなさいと言ってくれたんです。こんなことでも弱っていた私には響いてしまいました。
風俗でぼられた
インドには世界最悪の風俗街があります。GBロードとソナガチというところです。
かわいい子がいればやるしいなければ、見るだけでも経験と思っていきました。
①GBロード
客引きに声をかけられ、1000円でプレイできるとのことで、女の子を見てからでもいいのか聞くと
OKとのことだったので、かわいかったら買うと言い客引きについていきました。
部屋に入ると身体検査をされカバンを取り上げられました。
(中には3000円ぐらいの最低限の現金しか入れていませんでした)そ
こでかわいくはないけど値段としては抱ける女の子が出てきました。
他の子はいないのと聞くと、
「いない、お前はこの女とあそこの部屋に入れ」といわれたので
「嘘つくなよ、いいって言ったろ」といいかえし口論になりました。
その間にそこにいた元締めのおばさんが私の身体検査の時に抜いていた現金を持っていたので返せといいましたが返しませんでした。
そうこうしていると嬢・客引き・おばさん・客の兄ちゃんの四人に体をつかまれ連行されそうになりました。
無理やり振り払い、現金を取り戻し逃げましたが実際は2000円取られていて、スリルを味わえましたが危険な目にあいました。これなら一発やっとけばよかったですw
ソナガチ
ここはYouTubeなどでいわれているほど雰囲気が悪いところではありませんでした。
みんな楽しそうに働いていて、客の僕を挑発してきたりウインクしてみたり結構積極的でした。
中は観光客が一人で入るには勇気がいりますし、そもそもわからないような雰囲気です。
私はその近くで服やを経営している青年に助けてもらって一緒に遊びに行くことになったのです。
(この時の人は本当にいい人でした)
海外で得たこと
三か国プラストランジットで二か国行きましたが、そのなかで特に心に残っているのは
現地の人々が笑顔で挨拶してくれ、楽しんでってと言ってくれることです。
そしてそれは子供たちに顕著で、日本であれば知らない人にあいさつしてはいけなかったり、外国人と一緒に遊ぶなんてもってのほかです。私のような人間がこのような社会を作ってしまったのかもしれません。
ですが、フィリピンでは一緒に鬼ごっこをしたり、ビサヤ語と日本語を教えあったりしました。この時、近くに大人はいましたが笑顔で見守っていてくれ、変な目で見られることはなかったです。
子供たちの笑顔がまぶしく、純粋な気持ちに直接触れられと思います。自由でしがらみのないこの環境にとても魅力を感じました。
フィリピンの人の月収は物価を考慮してもかなり安いと思います。でもとても幸せそうで、毎日笑顔で過ごしていました。
日本では毎日笑顔になることなく通勤し、 仕事をこなし一人で家に帰る…
こんな生活をしていて、自分が屋台のおばちゃんや、飲み屋のおっちゃんのような笑顔になれる気がしないです。
だからこそ海外にまた行きたくなるし、今仕事を頑張って転職して結婚したい。そう思っています。
また文化の違いが生む価値観についても驚きの連続で、日本の常識が合わなくて苦しんでいた自分にとってはとても過ごしやすかったです。
社員で年収は○○万以上、学歴、将来の計画性、年齢と経験値の比例…
すべて息苦しかったです。
一般的な人生が歩めていない劣等感がありましたが、海外にいる間はこれは間違った考えだと思えました。みんなそれぞれの人生で良いし、そんな常識は日本人だけだし、それに影響されているのは自分だけだ。
ある意味現実逃避ですが本当に私にとっては頭が軽くなる時間です。
今も海外に行くことが生きる目標なので、そのために日々貯金と仕事を頑張っています。
そしてその間に結婚できるような相手を見つけて一緒に海外旅行に行けるようになれれば私の人生は最高の幸せが手に入ると思います。
最後に
海外に魅力を感じる人とそうでない人がいるのは事実です。
友人にタイの魅力を熱弁しても全く理解されませんでした。
でも会社の一人は同意してくれ、会うたびに旅行の計画の話をしたり、どこの国が面白いらしいと話しています。
日本は素晴らしい国だと思います。清潔で秩序があり、安くておいしいものがたくさんありとても便利です。
でもそれ以外の何かがないのかもしれません。
私はその「何か」を探しに友達の誘いに二つ返事で行くと言い。それに近づいている気がします。
何か悩んでいる人、海外に行っても詰まらなかったらどうしようと思っている人。とりあえずタイに行ってみてください。何かが変わるかもしれません。
人生は短いです。ぜひやらなかった後悔だけは残さないでください。
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